合格者が伝える、2023年度版、社会福祉士の学習方法と実践!

社会福祉士

社会福祉士の学習方法には何が最適?

社会福祉士の学習方法には、いくつかあり、代表的なものとして最も効果的なものは、過去問を学習することです。

似たものとして、模擬問題集がありますが、模擬問題は各社が作成します。そのため難易度調整がうまくいっていない場合や、癖のある問題がみられます。

それらの問題に時間を割いてしまうより、純粋に過去問を学習することをオススメします。

社会福祉士受験において、最も重要なこと

実は、介護福祉士、ケアマネ、社会福祉士などの福祉系の国家資格の中で、最も試験範囲が広く、深い知識を問われるのが社会福祉士です。

社会福祉士の試験範囲は、短期的な学習ではできないほど広く、科目数も最多の19科目となります。福祉から更生保護まで、かなり幅の広い科目の知識が求められます。受験する方の学習への向かい方が強いのも社会福祉士です。

それぞれに基本的なことから、深い知識まで問われるため、すべての科目を集中的に学習することがとても難しいことが特徴です。

可能であれば、大学や短大に入学し、受験することが決まった時点から学習を開始してください。通信課程等の養成コースの場合は、その申し込みをした段階から学習することをオススメします。

とにかく早く始める!!

受験勉強を早く始める大きな理由として、試験に合格できなかったときのリスクがあります。介護福祉士やケアマネと比較しても、一年持ち越すリスクが最も高いのが、社会福祉士です。

膨大な知識を維持し、さらに試験勉強を継続するということは、とてつもなく辛いもので、社会福祉士を受験する人にとって、もっとも避けるべきことだと思います。

できるだけ、早く学習を始めることで、勉強をした時間を増やしてください。その時間を無駄にしないためにも、必ず合格するような気持ちで挑んでいいと思います。

昨年はこれまでの中で、最も高い合格率となりましたが、基本的に社会福祉士の国家試験は合格率が低く、難易度が高いといえます。

まず参考書を買う!!

ひとまず、Amazonで参考書を買います。これは決意表明です。最初に購入する本として、もっとも適しているのが、中央法規の「見て覚える!社会福祉士国試ナビ2024」。全体的にレイアウトが見やすく、統計や人名など、ちょっと時間がある時に眺めていられます。

見て覚える!社会福祉士国試ナビ2024

過去問に取り組む

基本的な学習として、過去問を学習します。過去問については、スマホアプリの「社会福祉士 過去問(解説付き)」がオススメです。最新の問題と解説があります。

文字サイズの変更や問題検索、直感的な分析表が自動で表示される多機能なアプリです。なによりも、職場での休憩中や、通勤の移動時間、育児中の隙間時間に、手軽に問題に取り組むことができます。

コロナなどでの自宅待機中や病気して入院した場合でも、布団の中で取り組めるので、学習ができない不安を解消することができます。

アプリで学習することのもう一つのメリットとして、勉強してる感が出ないことです。何気なく、周りに気づかれずに学習できますので、気兼ねなく勉強に取り組むことができます。

iPhone版

Android版

次に紹介する分析表の活用がもっとも必要とされる国家資格

社会福祉士の試験勉強では、ある程度、集中すべき科目を分析するために、分析表の活用を強く勧めます。過去問を中心に学習するのですが、どの分野を学習すべきか。そのために、分析表を作成してみてください。

0点科目を出さないためにも、基本的な問題を得点できるよう、分析表に従って学習をすすめてみてください。僕自身は最後まで、この分析表に従い学習を進めました。

介護福祉士やケアマネに比較しても、社会福祉士はこの分析表の活用が最も必要とされる資格です。ぜひ試しに使用してみてください。

分析表を活用する

学習が進んでくると、どの科目の勉強すれば点数が伸びるのか、今どの科目をやるべきか、このことがとても重要になってきます。僕自身が受験の時に実施していた方法をお伝えします。

社会福祉士であれば、一回の過去問が150問となります。過去問を150問を通して解答した時に、その結果を下記にあるエクセルの分析表に入れます。科目ごとに取得できた点数と問題数を入れ、科目別の正答率を算出します。

3年分くらい過去問を行い、その合計から、苦手分野を割り出します。最も苦手としている科目が、今学習すべき科目となります。点数が取れていないということは、残りの取得できる点数が多いということです。

この苦手分野を学習することで、点数が大幅にアップします。この分析に従い科目を定めて学習を進めることで、何をやるべきか迷うことなく、効率的に学習に取り組むことができます。

過去問や模擬試験、新しい問題などを解く際は、150問終わった段階で、分析表に入れ、今どの科目を重視すべきか、そのつど分析し直すことをオススメします。

こちらの分析表は、ベースですので、必要に応じて関数を編集して使用してみてください。OSやバージョンの違いにより、ズレが生じる場合があります。

エクセル分析表

メモやノートはPCやスマホを活用する。

学習する際に用意するのは、ノートだと思います。最初はノートにびっしりと学習したことを記入していたのですが、修正したいとき、追加したいとき、ノートの位置を整理したいときに、紙のノートではとても不便を感じました。

結果として、定着したのが、PC(mac)のメモに打ち込むことでした。スマホ(iphone)でいつでも見直しができ、何よりも記入スピードが打ち込みの方が早く、修正やポジションの変更がすぐにできるので便利でした。

iCloudでPCとスマホを同期していましたので、いつでも復習ができます。現在でも、基本的にこの方法でやっています。講座を受講した場合は、帰宅してから、メモしている部分を一気に打ち込んでいます。PC作業やスマホ作業が得意な方にオススメします。

聴くだけアプリを活用する

どの資格試験も、最初は言葉に戸惑うと思います。慣れない法律の名前や病気の名前、施設の呼び方など、日常的に使用しない言葉が出てきます。言葉慣れする必要があり、その一歩として、聴くだけアプリを活用します。

ある程度、学習を進めるとわかるのですが、文字に疲れてきたり、効果的に復習し、記憶を定着させたいと考えるようになります。

僕自身、よくやっていたのが、前の日に学習した科目を、次の日の通勤中に聴くようにしていました。また、アプリ内のメモにもスピーチ機能があるので、そこに全文をコピーし、覚えた部分を削除して、残っていく部分を繰り返し聞いていました。

過去問アプリほど使用しないと思いますが、記憶を定着させるための別のアプローチとしてご活用ください。こちらはiOS版のみのリリースとなります。

iOSアプリ

受験対策講座を活用する

資格試験の受験は、孤独との戦いでもあります。社会福祉士であれば、通信課程の養成コースなどの実施機関が、受験対策講座を行う場合があります。

講座自体は時間も限られており、それほど期待しなくても良いのですが、学習に向かうキッカケや、なによりも一緒に受験を共にする仲間を作ることができます。職場の人間関係とは違う、立場を超えた知り合いができますので、とても刺激になると思います。

社会福祉士の受験は、学生を除けば、現場経験がある方が多く、医療介護福祉などの分野意外にも、児童福祉や更生保護など、幅広い職種の方がいることが特徴です。

受験に対するわからないことを解消したり、不安感が強い試験会場でも一緒に過ごしたり、とても心強い仲間ができます。お互いライバル同士ではありますが、それでも身近な仲間がいることは、何よりも合格へのメリットとなります。

模擬試験を受ける(10月頃)

模擬試験には、会場模試と在宅模試があります。受験当日の模擬体験としては会場模試が理想なのですが、現在、中央法規が実施していないように思います。たとえ在宅であっても中央法規がよいと思いますので、10月頃に在宅模試を受けることをオススメします。

個人的には、受験予定の1年前の10月に、一度受験することをお勧めします。1月に受験する人たちに混ざって、一年早く模擬試験を受験するのです。この時点で、苦手分野を把握し、残りの一年をどういう風に学習を進めるかが見えてきます。

6月の模擬試験については受験する必要はなく、この時期に、1月に実施された本試験の問題を模擬問題として取り組むと良いかと思います。

その後の10月の模擬試験は受験すべきです。かなり本番に近い環境での受験となりますので、強くオススメします。最後のラストスパートとして、苦手分野を割り出してください。

中央法規の「社会福祉士 全国統一模擬試験」

終わりに

他の試験では予想問題を勧めているのですが、社会福祉士については、最後まで苦手分野の過去問に取り組むことをおすすめします。試験範囲が広いため、模擬問題や予想問題などの新たな知識を入れるという感じではなく、今まで行ってきた基礎となる過去問を復習することをおすすめします。

ここで紹介した学習方法は、僕自身が行っているパターンです。もちろん、合う合わないがあると思いますので、参考までにしてみてください。勉強すればするほど、正解する問題が増え、覚えるべき項目が減っていきます。