介護福祉士を受験した時の記録

介護福祉士

きっかけはスタッフさんからの一言

数年前に介護福祉士を受験したときのことをふりかえりたいと思います。

そもそも受験に至ったきっかけは、若いスタッフさんから、「大将、受験しないんですか?!」と言われたことです。

その当時は、宅老所(お泊まりのあるデイサービス)を運営しており、資格のない私は管理者、相談員、介護職員といったポジションで、特に困ることはなかったのですが、なんとなく申し込むことになりました。

それまで「資格に頼る人生ではなく、自分の感性で勝負したい」といった、バカみたいな思いを持っていました。いま思えば本当のバカです。

受験申込書を取り寄せ、申し込みまであまり時間がないなか、昔勤めていた特養に電話をし、急いで就労していた記録を作成してもらいました。だいぶ年月が経っていたのですが、憶えていてくれてありがたかったです。

変な話ですが、管理者は自分なので、足りない日数の部分は、自分で自分の就労証明書を作成することになります。この日数や時間を証明するための書類作成がすごく大変で、時間がかかったことを憶えています。

急いで作成し、なんとか申し込みには間に合い、受験できる状況だったけど、あまり気が進まず、勉強をすることはしませんでした。忙しかったこともあったり、やっぱり気が乗らなかったのかと思います。

それから正月を迎え、試験の日の前日、数年ぶりの大雪が降りました。そして、あきらめました。

前日からの当直で、朝早くにスタッフと交代し電車で行く予定にしていたのですが、大雪で朝のスタッフが来れない。そのまま勤務となり、長期宿泊をしていたおばあちゃんと一緒にゆっくりしていました。そういえば、電車も止まっていたので致命的です。

受験に行ったスタッフから、「来てます?!」というメッセージが来て、小さな雪だるまを作って、画像を送った思い出があります。

結果的に、国道に雪が溢れ、動けなくなって放置された車によって、歴史的な通行止めがおき、受験したスタッフは2日ほど帰って来れなくなりました。

結局そのスタッフは家庭の事情で退職することになり、受験する宿題だけが取り残されてしまいました。

勉強をはじめる時期


春が過ぎて、梅雨も終わり、6月ごろから、勉強を開始しました。社会人になって初めての勉強。これが意外にも楽しく、それまで感覚でやっていた介護の技術が、知識で裏付けられていく。病気のことや、コミュニケーションなど、日常的に介護に接しているからこそわかることなどたくさんあり、勉強にはまっていきました。

ちょうどその年度から、実務者研修が義務づけられ、研修に行くことになりました。実技試験に不安があったので、このことも助かりました。

実務者研修では、立場や事業所の枠を超えたメンバーで、楽しく過ごすことができました。受験するうえで、仲間を作ることの重要性を初めて感じた時だと思います。

8月頃から勉強することが習慣となり、子どもを寝かしつけたあと、30分を目安に取り組みました。30分ほどしていると、わからないところが出てきます。

例えば、アルツハイマー型認知症をまとめるために調べると、他の型も調べる必要が出てくる。脳血管性認知症や前頭側頭型認知症、水頭症など、全体的にまとめる必要が出てきます。結果として、その作業をしていると、3時間くらいあっという間に過ぎるのです。

時間をかけるほど、頭に入りやすいので、心臓などは、丁寧なイラストを描いて、無駄に時間を費やして、自己満足に浸っていたと思います。

実務者研修を実施していた場所が、受験対策講座を行うとのことで、楽しみにして申し込みしました。ちょっとした部活みたいで、また、実務者研修の時のメンバーと一緒に勉強をスタートします。

この対策講座で、過去問をひたすら行い、分析を行うことを教えてもらいました。毎回120問の過去問を解き、結果を手書きで分析表に記入する。正答率を割り出し、苦手分野を把握する。このやり方が好きで今でもこの方法を使っています。

9月頃から、資格に興味が出てきて、このタイミングで取得できる資格を探していたと思います。美術系の短大を卒業していたので、そのことが社会福祉士の資格要件につながりました。問い合わせをしてみると、短大を卒業している場合は、2年間の通信課程を修了することで、社会福祉士の受験が可能となることが判明し、急いで入学手続きを行いました。

社会福祉士の科目には、高齢者、障害者、社会保障など、介護福祉士との分野がかなり被るので、社会福祉士を受験することを意識して、より深く勉強するようになりました。

模擬試験

10月には、対策講座の教室で、中央法規の模擬試験を受けました。この模擬試験自体は、いつもの過去問と同じように解きました。解いたあとに、先生の解答をもとに、いつもと同じように自己採点を行い、分析を行う。解答用紙は中央法規に送ったのだと思います。

国家試験を受験される方には、模擬試験を受けて欲しいのですが、その理由は、送られてくる分析表にあります。この年齢になり、たくさんの人と同じ試験をうけ、自分の位置がわかるという経験は、本試験でも体験できません。

結果は以下の通りで、この時の結果が学習を継続するためのモチベーションにつながりました。十分満足な結果でもありますが、まだまだ上がいることにも、すごいな、と思いました。

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このあと、順調に学習を継続するのですが、12月頃からスタッフ全員の年末調整や法定調書の作成、決算、インフルエンザやら、実施指導やらで、とにかく忙しい状態になりました。ただ、忙しければ忙しいほど、頭は冴えており、どんどん頭に入っていく謎現象に突入し、あとは、無事に会場に行けることだけを考えていました。

利用者さんの健康状態、スタッフの健康状態、家族の健康状態、天候、社会的な災害など、とにかく、一つでもあれば、試験に行くことができません。なので、会場にたどり着くだけでも100%の運が必要で、たどり着いたからには、合格しないともったいない、と思うようになりました。

いざ試験へ

試験に行く際は、自宅で夕食を食べ、電車に乗り、会場近くの綺麗でおしゃれな今時のカプセルホテル泊まりました。なんとなく勉強をしながら、寝付けないので、スマホ触っていたと思います。

試験の日は、少し吹雪いており、駅から会場までかなり濡れてしまいました。会場は福岡ドーム。とんでもない人数に机と椅子が割り当てられ、年齢層も高校生から年配の方まで。こんな試験、受けたことがない。若い人が受けてくれていることにも感動したし、かなりの年配の方が受験されていることにも感動しました。こんな刺激的な環境は、これから先もなかったと思います。

対策講座のメンバーとも落ち合え、それぞれに声をかけながら、最後の勉強を行う。会場には時計がなく、持参した腕時計が頼り。とにかく寒くホッカイロを携帯していました。

午前中が終わり、わからない問題や初見のキーワードなど、みんなでワヤワヤしながら、昼食を食べる。みんな球場の端の方の地べたに座って食べながら勉強してたな。

試験自体は始まってしまえば、終わりが来るもので、なんとなく終わってしまい、みんなで色々話しながら帰りました。ラーメンを食べたり、お土産を買ったり、気持ちが解放された気分でした。

帰宅してからは、各社の解答速報を見て、余裕を持って、合格ラインに乗っていることを確認します。発表まで油断はできませんが、とりあえず一安心。ちょっとだけ開放感に浸ることができる瞬間です。

3月になり、サイトで合格を確認し、試験結果と一緒に、介護福祉士の登録の手引きが届きました。細かい点数も教えてくれ、丁寧だなと思った記憶があります。思えば、この介護福祉士を取得したことが、資格試験への入り口だったと思います。

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