皆様、試験お疲れさまでした。合格基準点の発表まで、落ち着かない面もありますが、ひとまず一息ついてください。ほんとうにお疲れさまでした。
全体的にわかりやすい選択肢が多かったように思いますが、制度的な問題、生活保護制度や成年後見制度あたりは、難易度が高かったように思います。
感覚的には一昨年の難易度に近い気がしました。一昨年の合格点は18点と26点で、合格率は19.0%となっています。
ケアマネ試験の合格基準点と合格率(合格者数/受験者数)
開催日 | 合格点 | 合格率 | 合格者数/受験者数 |
第26回(2023年度) | 17/24 | 21.0% | 11,844人/56,494人 |
第25回(2022年度) | 18/26 | 19.0% | 10,328人/54,406人 |
第24回(2021年度) | 14/25 | 23.3% | 12,662人/54,304人 |
第23回(2020年度) | 13/22 | 17.7% | 8,200人/46,415人 |
第22回再(2019年度) | 16/25 | 22.5% | 2,374人/10,540人 |
第22回(2019年度) | 15/24 | 18.5% | 5,644人/30,378人 |
第21回(2018年度) | 13/22 | 10.1% | 4,990人/49,332人 |
第20回(2017年度) | 15/23 | 21.5% | 28,233人/131,560人 |
第19回(2016年度) | 13/22 | 13.1% | 16,281人/124,585人 |
第18回(2015年度) | 13/25 | 15.6% | 20,924人/134,539人 |
第17回(2014年度) | 14/25 | 19.2% | 33,539人/174,974人 |
第16回(2013年度) | 15/26 | 15.3% | 22,324人/144,397 |
第15回(2012年度) | 15/22 | 19.0% | 27,905人/146,586人 |
第14回(2011年度) | 15/23 | 15.3% | 22,332人/145,529人 |
第13回(2010年度) | 14/25 | 20.5% | 28,703人/139,959人 |
第12回(2009年度) | 15/20 | 23.6% | 33,119人/140,277人 |
過去16回の合格基準点の平均点は、14.7/23.7
過去16回の合格率の平均は、18.5%
過去16回の合格基準点の平均 | 過去16回の合格率の平均 |
14.7/23.7 | 18.5% |
公式の合格基準と合格率
介護支援専門員実務研修受講試験合格基準
「介護支援分野」及び「保健医療福祉サービス分野」のそれぞれの得点が、合格点に達している者を合格とする。
1 配点は1問1点である。
2 介護支援分野、保健医療福祉サービス分野ごとに、正答率70%を基準とし、問題の難易度で補正した。
25点の70%は、17.5点
35点の70%は、24.5点
整理すると、
介護支援分野で17.5点以上とっていること。
保健医療福祉サービス分野で24.5点以上とっていること。
これが公式の合格基準となります。
合格ラインの検証結果は、介護支援分野が17点、保健医療福祉サービスは25点。
ケアマネ試験の過去10年分を見ると、
介護支援分野の点数の幅は、13点から18点。
保健医療福祉サービス分野の点数の幅は、22点から26点
合格率の幅は、10.1%から23.3%。
過去10年分の統計から見ても、点数にばらつきは少ない方ですが、合格率についてはばらつきがあります。このことから、合格率による補正よりも、点数を優先していることがわかります。
昨年度は、合格基準点が17点と24点となっていますが、問題の難易度としては、一昨年に近いと感じました。一昨年の合格基準点は18点と26点です。合格点の検証は、一昨年の問題との難易度で検証したいと思います。
単純に一昨年の合格基準点を基準にすると、介護支援分野は18点、保健医療福祉サービス分野は26点となります。
ただ、社会福祉士については長らく30%程度だった合格率が、58%にまで上がってきていたり、介護福祉士試験のブロック合格制度の導入も決まり、福祉系の国家試験については難易度が下がってきている傾向があります。それらの背景をふまえ、基準点を1点ずつ下げたうえで、結果として予想できるのは、
介護支援分野の点数は、17点。
保健医療福祉サービス分野の点数は、25点。
どちらも、1点程度、基準点を下げ、合格率が上がるのではと思っています。
もちろん、ケアマネ特有の背景があるかもしれませんし、受験者の点数の取得率で調整されるとは思いますが、一つの目安にしていただけると幸いです。
ケアマネ 第27回試験問題と解説
こちらのアプリには、令和6年10月13日(日)に実施されたケアマネ試験の問題と解説を掲載する予定です。来年度の受験に向けて、また受験された方は答え合わせなどに活用していただけると幸いです。
10回分の過去問と2回分の模擬試験を掲載予定です。成績の分析や付箋機能など、試験に欠かせない機能が使用できます。無料版と有料版を用意していますので、広告掲載が気になる方は買い切り版の有料版をご活用ください。ひとまず無料版で試してもらえると助かります。
合格発表は11月25日(月)午前10時00分〜
ケアマネの試験結果については、11月25日に郵送で発送される予定です。都道府県によりホームページ上に公表される場合もあります。
こちらの(公益財団法人)社会福祉振興・試験センターから、各都道府県のホームページにリンクされています。都道府県によっては、ケアマネ試験の合格者の受験番号が公表されます。その後、合格証書とともに実習に関する必要な書類が送付されます。