第165回簿記3級試験の合格発表
先ほど、商工会議所のホームページで、165回簿記3級の合格者の受験番号が発表されました。それぞれ、受験地の商工会議所のホームページで見ることができます。
うまくいかなかった方は、ネット試験もありますので、ぜひリベンジしてみてください。問題構成によっては、合格できる場合も多くあると思います。
第165回簿記3級検定試験が実施されました。
2023年11月19日(日)、全国の商工会議所、または指定された試験会場で、第165回簿記3級検定試験が実施されました。
簿記3級とは?
簿記3級試験は、日本商工会議所が主催する検定試験の一つで、主に、小規模企業の経理事務の業務を行える簿記の基礎を習得するための試験となります。
受験資格がないため、高校生の受験生も多く、8歳7ヶ月で合格された方もいます。
簿記3級は比較的取得しやすい資格の一つで、商業高校などでも取得するカリキュラムがあります。簿記3級を取得したあとに、簿記2級にチャレンジする方も多くみられます。
統一試験とネット試験
簿記3級の受験形式は、筆記で受ける統一試験と、パソコンで受けるネット試験があります。
統一試験は、年3回(6月・11月・2月)に実施されており、指定された会場で、紙の問題と解答用紙に記入します。
ネット試験は、随時行なっており、各会場に設定された試験日を指定して受験します。
試験時間は1時間となり、国家試験や検定試験の中でも、時間に余裕のない試験の一つとなっています。
申込方法は?
統一試験の申し込み方法については、インターネットでの申し込みと、窓口での申し込みがあり、それぞれの試験地の商工会議所により異なります。電話で受け付けができる地域もありますので、受験する地域の商工会議所にお問い合わせください。
ネット試験の申し込み方法については、インターネット上から行うことができますが、アカウントを作成する必要があります。
簿記3級の問題構成
簿記3級は大きく分けて、第1問、第2問、第3問の3つのブロックで構成されます。
第1問では、15問(各3点)の仕分け問題が出題されます。一部、領収書や伝票などの証憑からの仕訳も出題されます。
第1問の配点は合計45点となります。
第2問からは、勘定記入や補助簿の選択、商品有高帳の作成、文章問題、仕訳日計表の作成、固定資産台帳、手形記入帳などに係る問題から、2種類出題されます。
第2問の配点は2種類合わせて20点となります。8点と12点の組み合わせや、10点と10点の組み合わせがあります。
第3問からは、9から11個程度の決算整理仕訳から財務諸表(貸借対照表と損益計算書)の作成、8桁精算表の作成、決算整理後残高試算表の作成から、いずれか1種類が出題されます。
第3問の配点は35点となり、表のいずれかの箇所が採点箇所となりますが、どの箇所が採点対象となるかは明らかにはされていません。
簿記3級試験の合格率
開催日 | 合格率 | 合格者数/受験者数 |
第164回(2023年6月11日) | 34.0% | 9,107人/26,757人 |
ネット試験(2022年4月~2023年3月) | 41.2% | 85,378人/207,423人 |
第163回(2023年2月26日) | 36.5% | 11,516人/31,556人 |
第162回(2022年11月20日) | 17.7% | 9,786人/32,422人 |
第161回(2022年6月12日) | 45.8% | 16,770人/36,654人 |
ネット試験(2021年4月~2022年3月) | 41.0% | 84,504人/206,149人 |
第160回(2022年2月27日) | 50.9% | 22,512人/44,218人 |
第159回(2021年11月21日) | 27.1% | 13,296人/49,095人 |
第158回(2021年6月13日) | 28.9% | 14,252人/49,313人 |
ネット試験(2020年12月~2021年3月) | 41.0% | 24,043人/58,700人 |
第157回(2021年2月28日) | 67.2% | 40,129人/59,747人 |
第156回(2020年11月15日) | 47.4% | 30,654人/64,655人 |
第155回(2020年6月14日) | 中止 | 新型コロナによる影響 |
第154回(2020年2月23日) | 49.1% | 37,744人/76,896人 |
第153回(2019年11月17日) | 43.1% | 34,519人/80,130人 |
第152回(2019年6月9日) | 56.1% | 40,624人/72,435人 |
第151回(2019年2月24日) | 55.1% | 44,302人/80,360人 |
結果発表は12月4日(月)、5日(火)9時〜
簿記3級の合格基準点は70点となっています。
ネット試験では、試験後にすぐに合否判定が出るため、結果を知ることができます。申し込み時に作成したアカウントでマイページにログインし、「CBT申込」をクリック、「申込・受験履歴」のタブを選択後、「結果表示」をクリックすることで、簿記3級の受験結果表示されます。「合格証書」をクリックすることで、デジタル合格証が表示されます。
統一試験で受験された方の結果については、受験地により異なりますが、12月4日(月)、5日(火)としている箇所が多くみられます。時間については、はっきりと明記していない商工会議所も多くみられますが、いくつかの場所では9時としている場合もありました。
受験番号の確認については、それぞれの商工会議所のホームページに掲載されますので、確認しておくと良いかもしれません。
リベンジする方へ
出題された問題や、当日の体調などにより、落ちてしまう方もいるかと思います。簿記3級を受験する上でのメリットは、ネット試験を受験できることです。
多くの国家試験は、年に1回とするものが多く、リベンジのために1年かかってしまいます。
ネット試験は、2020年12月から開催されており、現状では、統一試験よりも受験者数が多くなっています。ネット試験のメリットは、ネット試験が開催される日程の、3日前に申し込みができ、結果が試験後すぐにわかることです。
統一試験に落ちたあとに、ネット試験で合格したという方が多くみられます。ここ最近では、ネット試験の方が合格率が高くなっており、難易度も優しいのではないかと、噂されるほどです。
もう一つの最大のメリットは、受験回数に制限がなく、何度でも受験できます。就職活動などで急いでいる方にとって、とても助かる制度設計になっています。
ネット試験は、試験を実施する側の負担も少なく、主催者、受験者ともにメリットがあるシステムであるため、今後、他の検定試験や国家試験でも、こういったネット試験方式がとられる可能性を感じるほどです。
もし、期待する結果が得られなかった方は、ネット試験でリベンジしてみることをお勧めします。
次回、第166回の統一試験は、2024年2月25日(日)
パソコンが苦手な方、急いでない方などで、統一試験を再受験される場合は、試験日程が公表されています。次回、第166回の統一試験は、2024年2月25日(日)となっています。申し込みは受験地の商工会議所で行う必要があります。