介護福祉士と受験資格について
介護福祉士とは、国家資格の一つです。主に介護サービスや障がい福祉サービスの施設などで働く方が取得する資格になります。
基本的に、実務経験3年と実務者研修(旧基礎研修)の修了が、介護福祉士の受験要件となります。他にも、高校や短大、専門学校の福祉課程を履修することで、実務経験に代えて受験される方もいます。
介護福祉士を取得するメリットについて
給与面のメリット!
介護福祉士の資格を取得するメリットについては、いくつかありますが、最も身近なメリットとしては、基本給や処遇改善加算、資格手当など収入面のプラスがあります。
処遇改善加算については、介護福祉士であることを理由とした要件があり、数年前より段階的に大幅に上がっています。特に資格取得者の方は実感されるほど給与が上がっていると思います。
介護の職場の業務は、無資格でも資格取得者でも変わらない場合が多くあります。同じ仕事をしていても、資格により収入が大幅に異なってきます。基本給は残業や夜勤に対しても影響を持つため、資格をとることのデメリットはないといえます。
ケアマネ取得への要件を満たす!
実は、給与面のメリットよりも、将来的に大きなメリットとなってくるのが、ケアマネの受験要件です。ケアマネの受験要件として、介護福祉士を含む特定の国家資格を取得してから5年の実務経験が必要となります。介護職として現場で働いた先に、次のステップアップとしてあるのが、ケアマネとしての業務です。
ケアマネに興味がないという方もいると思いますが、将来的に自分自身の環境がどうなるかわかりません。元気なうちはイメージできないかもしれませんが、年齢を重ねていった時や、転職を考えたときに、ケアマネの資格が自分自身を助けてくれる場合があります。こららのメリットから、介護福祉士の受験要件を満たした場合は、先延ばしにせず、早い段階で、介護福祉士を受験することを強くオススメします。
実務者研修とは?
実務者研修は、介護福祉士の受験要件の一つとなっており、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の次に位置づけられる資格になります。初任者研修と実務者研修は、国家資格ではありませんが、厚生労働省の認定を受けた資格になります。
実務者研修は基本的に6ヶ月間の研修となり、介護福祉士の受験に合わせて、5月頃から研修を実施しているところが多くみられます。このため、一緒に受験する仲間ができるメリットがあります。
この実務者研修については、未経験でも受講できるため、介護の仕事を始められた方は、その段階で検討してもよいかもしれません。
厚生労働省 実務者養成施設指定一覧(318課程、年間総定員91,228人)
受験に必要な必要書類は?
介護福祉士の受験申し込み先:
申し込み期間:
令和5年8月9日(水)から9月8日(金)まで
筆記試験日程:
令和6年1月28日(日)
実技試験日程:
令和6年3月3日(日)
必要書類:
- 受験申込書
- 受験手数料払込受領証
- 受験用写真等確認票(証明写真)
- 実務者研修修了証明書(見込)
- 実務経験証明書(見込)
注:受験申し込み時に実務経験を満たしていなくても、試験実施年度の3月31日までに従業期間3年以上かつ従事日数540日以上となる見込みの方は「実務経験見込み」として受験できます。
注:過去の受験票をお持ちの方は、インターネットでの申し込みが可能です。
介護福祉士の効果的な学習方法は?
いくつか学習方法がありますが、自分自身の経験をもとに書きます。いくつかの国家試験を受験したので、結果として、このやり方が良かったという部分をご紹介します。
おすすめ学習法その1
ひとまず、Amazonで参考書を買います。これは決意表明です。最初に購入する本として、もっとも適しているのが、中央法規の「見て覚える!介護福祉士国試ナビ2024」。全体的にレイアウトが見やすく、統計や人名など、ちょっと時間がある時に眺めていられます。
おすすめ学習法その2
スマホに過去問アプリをインストールします。いつでもどこでも本を開かずに学習できます。「介護福祉士 過去問(解説付き)」。仕事の休憩時間や布団の中ででも学習できます。結果としてアプリを使用する時間が一番多くなると思います。過去問についてはこれで大丈夫です。
おすすめ学習法その3
勉強のツールとして、ノートが良いかもしれませんが、記述した部分の移動や修正が難しく、書くのに時間がかかります。僕自身は、PC(mac)のメモへの打ち込みをメインとしていました。
おすすめ学習法その4
9月か10月に、在宅模試を受験することをすすめます。試験問題の雰囲気や時間配分を体験することができます。後日送られてくる分析表と全国順位は、受験への刺激となります。こちらもオススメは、中央法規の「介護福祉士 全国統一模擬試験」。自宅で受験することになりますが、それでもそれなりに緊張します。
おすすめ学習法その5
1月頃になると、過去問もやり尽くし、間違えた問題は答えを覚えてしまいます。やれることがなくなってしまうのです。この段階で最後の仕上げとして、オススメするのが、「2024年版 ユーキャンの介護福祉士 2024徹底予想模試」。紙でする最後の勉強として、予想問題集を行い、間違えたところだけ暗記しましょう。
介護福祉士 2023年度 試験問題と解説
こちらのアプリには、2023年1月29日(日)に実施された、介護福祉士国家試験の問題と解説を掲載しています。来年度の受験に向けて活用していただけると幸いです。
新カリキュラムへの対応や、問題の順番の変更など、新しい試験内容に合わせて調整しています。
10年分の過去問に、2回分の模擬試験を掲載しています。成績の分析や、付箋機能など、試験に欠かせない機能が使用できます。無料版と有料版を用意していますので、広告掲載が気になる方は、買い切り版の有料版をご活用ください。ひとまず、無料版で試してもらえると助かります。
まとめ
受験をされることを決断された際は、早めに学習に取り組むことをオススメします。一般的に6月や8月から勉強を始めたという方がたくさんいます。そのため、余裕を持って4月くらいから取り組むことをオススメします。
12月頃から、インフルエンザが流行ったり、年末年始にかかり学習が思ったように進まなくなります。焦りや緊張が高まってくるなか、仕事や家事をこなさなくてはなりません。できるだけ焦らないよう、4月頃から取り組むと、かなり余裕を持って試験に挑むことができると思います。