皆様、お疲れさまです。解答速報により、多くの方が、自己採点を行ったと思います。
全体を通して、難解な問題が多くみられ、一問一問丁寧に工夫された問題が多かったように思います。少し難しい問題が多くて、大変だったと思います。特に午前の問題は大変だったと思います。午後にある程度、事例問題で点数が取れていれば良いのですが。。。
いくつか気になったのが、介護福祉士やケアマネでも出題されている重層的支援体制整備事業が出題されていました。他にも、初見のキーワードや、医療の問題など、今までにない傾向の問題が散見され、戸惑った方も多かったと思います。
今年度は、介護福祉士の問題も雰囲気が変わっていたので、同じメンバーが作成している部分もあるかもしれません。10月のケアマネ、1週間前に行われる介護福祉士も、取り組んでみて、わからないキーワードだけでも、覚えておくと良いかもしれません。
社会福祉士の合格基準点と合格率(合格者数/受験者数)
開催日 | 合格基準点 | 合格率 | 合格者数/受験者数 |
第36回(2024年2月4日) | 90点/150点 | 58.1% | 20,050/34,539 |
第35回(2023年2月5日) | 90点/150点 | 44.2% | 16,338/36,974 |
第34回(2022年2月6日) | 105点/150点 | 31.1% | 10,742/34,563 |
第33回(2021年2月7日) | 93点/150点 | 29.3% | 10,333/35,287 |
第32回(2020年2月2日) | 88点/150点 | 29.3% | 11,612/39,629 |
第31回(2019年2月3日) | 89点/150点 | 29.9% | 12,456/41,639 |
第30回(2018年2月4日) | 99点/150点 | 30.2% | 13,288/43,937 |
第29回(2017年1月29日) | 86点/150点 | 25.8% | 11,828/45,849 |
第28回(2016年1月24日) | 88点/150点 | 26.2% | 11,735/44,764 |
第27回(2015年1月25日) | 88点/150点 | 27.0% | 12,181/45,187 |
第26回(2014年1月26日) | 84点/150点 | 27.5% | 12,540/45,578 |
第25回(2013年1月27日) | 72点/150点 | 18.8% | 8,058/42,841 |
第24回(2012年1月29日) | 81点/150点 | 26.3% | 11,282/42,882 |
第23回(2011年1月30日) | 81点/150点 | 28.1% | 12,255/43,568 |
第22回(2010年1月31日) | 84点/150点 | 27.5% | 11,989/43,631 |
第21回(2009年1月25日) | 85点/150点 | 29.1% | 13,436/46,099 |
過去16年の合格基準点の平均点は、87.6点
過去16年の合格率の平均は、30.5%
過去16年の合格基準点の平均 | 過去16年の合格率の平均 |
87.5点/150点 | 30.5% |
公式の合格基準と合格率
社会福祉士国家試験合格基準
次の2つの条件を満たした者を合格者とする。
- 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
- 1を満たした者のうち、以下の6科目群(ただし、(注意2)に該当する者にあっては2科目群。)すべてにおいて得点があった者。
- [1] 医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム
- [2] 社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度
- [3] 地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉
- [4] ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎
- [5] 高齢者福祉、児童・家庭福祉、貧困に対する支援、保健医療と福祉
- [6] ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)、ソーシャルワークの理論と方法(専門)、福祉サービスの組織と経営
129点の60%は、77.4点なので、
整理すると、
すべての科目において、1点以上とっていること。
77点以上とっていることが、公式の合格基準となります。
数年前までは、合格率の推移から上位27%以内に入ることが、隠された合格基準と考えていましたが、過去2年の合格率が高すぎたので、合格率調整は予測できない状況になりました。
ここから第37回社会福祉士国家試験の合格ラインの検証
検証の方法は、過去7年の問題を対象に、自分の点数と基準点を比較しています。
過去7年の場合、
今回の自分の点数の正答率と一番近い正答率だったのは、第31回の問題でした。難易度的にも近い部分があったように思います。
第31回の合格基準点は89点。得点率は59%。
ただ、第31回に比べても、今回の問題の方が難易度が高いものだと感じたのと、近年、合格率が高い傾向にあるので、そこから1点ほど下げました。
合格基準点の検証ラインは、129問の58%となります。
その結果は、75点。
合格ラインの検証結果は、75点前後。
もちろん、受験者の点数で決まるので、前後するとは思いますが、一つの指標にはなると思います。
アプリを通してやりとりしている感触では、みなさん、かなり勉強しているように感じます。
社会福祉士試験は、もともと27%程度の合格率を維持していましたが、近年は高い傾向にありました。単純に問題の難易度調整がうまくいかなかった結果なのか、福祉人材の確保が目的なのかはわかりませんが、今回も、皆さんの点数や社会情勢から、合格率を上げる可能性もあります。
73点あたりでも、油断できない点数だと思いますが、あきらめるには早いかもしれません。
社会福祉士 第37回(2025年度)の試験問題と解説
こちらのアプリには、2025年2月2日(日)に実施された、社会福祉士国家試験の問題と解説を掲載する予定です。来年度の受験に向けて活用していただけると幸いです。
7年分の過去問に、2回分の模擬試験を掲載しています。成績の分析や、付箋機能など、試験に欠かせない機能が使用できます。無料版と有料版を用意していますので、広告掲載が気になる方は、買い切り版の有料版をご活用ください。ひとまず、無料版で試してもらえると助かります。
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正式発表は令和7年3月4日(火)14時〜
こちらの試験センターのホームページに「国家試験合格速報(合格者の受験番号)」、「合格基準点及び正答」が掲載されます。
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 社会福祉士国家試験のお知らせ
通信状況によっては正しく表示されないことがありますので、3月7日(金曜日)に郵送する結果通知で必ず確認してください。
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